植物を育てるのに欠かせない「植木鉢」。選び方ひとつで、植物の成長や育てやすさが大きく変わります。
底穴の有無や鉢の素材、サイズなど、植木鉢の特徴を知ることで、植物に合ったベストな鉢を見つけられます。
今回は、植木鉢選びで重要なポイントを詳しく解説。onajimiで取り扱っているおすすめの鉢もご紹介します。
みなさまが大切に育てている植物がより元気に育つ。そのお手伝いができたら嬉しいです。
ぜひ最後までご覧ください。
植木鉢を選ぶときに注目すべき3つのポイント
植物を元気かつ魅力的に育てるためには、植木鉢をしっかりと選ぶことがとても重要です。初心者の方にとっては、どんな鉢を選べばよいか迷うこともあるかもしれません。
その時は、以下の3点に着目してみましょう!
1.底穴の有無 2.素材の違い 3.サイズ |
底穴の重要性
植木鉢を選ぶうえで「底穴があるかどうか」は見逃せないポイントです。
底穴があるかないかで、植物の水はけや根の環境が変わり、成長に大きな影響を与えます。それぞれの特徴を理解し、育てたい植物や置き場所に合わせた鉢を選びましょう。
底穴がある鉢の特徴
受皿を使用することで、室内外問わず使えるので、まずは底穴のある鉢をひとつ買ってみると良いでしょう。
ここでは、底穴がある鉢が持つ主な特徴を紹介します。
<メリット1>水はけが良い
水やりをしたときに余分な水分が底からしっかりと排出されます。
このため、土の中が湿りすぎることがなく、根が過剰な水分によってダメージを受けにくいのが特徴です。
<メリット2>植物の根に優しい
底穴があることで、底から空気が入りやすいため通気性も確保され、根が酸素を取り込みやすくなります。
また、鉢の中の湿気が適度に保たれ、根が適度に乾燥するため根腐れしにくくなります。
特にサボテンや多肉植物など、乾燥を好む植物には底穴がある鉢が理想的です。
さらに、根が土の中で自由に成長できるため、鉢の中で根が健やかに育ちやすく、結果的に葉や花の状態も良好に保てます。
<デメリット>植え替えの手間がかかる
底穴がある鉢を使用する場合、植物購入時のプラスチックポット(プラポット)から植え替えることが一般的です。
この際、植え替えのタイミングが限られている点も覚えておきましょう。
植え替えは、植物の根が活発に成長しやすい春や秋が適しており、この季節を選んで行うことで根への負担を軽減できます。
また、底穴がある鉢には排水用の「皿」や、植え替え時に使用する「園芸ツール」(土、鉢底石、スコップなど)が必要です。
こうしたグッズを揃えることで、植え替えがスムーズにできます。
底穴がない鉢の特徴
室内で植物を育てたい方やデザイン性を重視したい方に向いています。
水はけが悪い分、管理方法に気を付ける必要がありますが、置き場所や手間を考えたときにメリットも多いです。
<メリット1>保温効果がある
底穴がない鉢は、土の中の水分が鉢内にとどまりやすく、湿気が適度に保たれるため保温性が高くなります。
特に寒く乾燥しやすい季節には、この保温効果が植物にとって効果的です。
観葉植物などの比較的温かさを好む植物には、底穴がない鉢を鉢カバーとして使用して、温度を保ちながら育ててあげることをおすすめします。
<メリット2>室内が汚れない
底穴がない鉢は、水が鉢底から流れません。そのため、室内で育てる際に水が床に漏れ出す心配がありません。
おしゃれなインテリアとしても使いやすく、室内を清潔に保ちたい方や、土や水が外に出るのが気になる方には最適です。
底皿や受け皿を使う必要がないため、見た目もスッキリしているのも嬉しいポイントですね。
<メリット3>鉢カバーとしても使える
底穴がない鉢は、インナーポットを入れて使用する「鉢カバー」としても使用できます。
例えば、観葉植物をシンプルな鉢に入れて、そのままインテリアとして楽しむことが可能です。
植物のサイズやインテリアに合わせて、お気に入りの鉢カバーを選ぶ楽しさもあります。
<デメリット>水やりに手間がかかる
底穴がない鉢は水はけが悪いため、土の中に水が溜まりやすく、水やりのタイミングや量を調節する必要があります。
水を与えすぎると根腐れの原因になるため、少量ずつ様子を見ながら与えるのがポイントです。
土が乾燥しているかを指で確認するなど、少し細かく観察しながら育てる必要がありますが、丁寧に管理することで元気に育ちます。
植木鉢の選び方
植木鉢を選ぶときには、素材やサイズも大切です。
植物の成長や置き場所、インテリアの雰囲気に合った鉢を見つけるために、それぞれの特徴を理解しながら選びましょう。
素材で選ぶ
鉢の素材によって通気性や保温性、見た目の雰囲気が変わります。
育てたい植物の種類や、飾る場所に合わせて素材を選ぶと、植物がより快適に育ちます。
ここでは、植木鉢でよく使用される材質(素材)を8つ紹介します。
テラコッタ(素焼き)
テラコッタは通気性が高く、根の呼吸を助けるため、多くの植物に適しています。
水やりの頻度を調節しやすく、特にサボテンや多肉植物におすすめです。
素朴でナチュラルな見た目がインテリアにもよく合います。
陶磁器
陶磁器製の鉢はデザインが豊富で、インテリア性が高いのが特徴です。
水分の蒸発が少なく乾燥しにくいため、湿気を好む植物に適しています。
ただし、重いものも多く、特に大型の陶磁器鉢の移動には注意が必要です。
プラスチック(FRP)
プラスチック製の鉢は軽く、持ち運びや管理が楽です。
通気性はあまりありませんが、価格が手頃でデザインも豊富なため、初心者にも扱いやすいのが魅力。室内外を問わず幅広く使えます。
モルタル・コンクリート
モルタルやコンクリート製の鉢は、安定感があり風に強いのが特徴です。クールでモダンな見た目が人気ですが、重量があるため、置き場所は慎重に選びましょう。
基本的には低い位置に置くのがおすすめです。耐久性が高く、屋外にも適しています。
木
木製の鉢はナチュラルで温かみのある見た目が魅力です。通気性がありつつ保温性もあるため、四季を通じて植物にやさしい環境を提供します。
ただし、長期間の雨風の当たる場所での使用は腐食が進みやすいため、屋内での利用が望ましいです。
ガラス
ガラス製の鉢は透明感があり、水耕栽培やエアプランツに向いています。
デザイン性が高く、インテリアとしても人気ですが、通気性が低いため、通気の必要な植物には不向きです。
金属(ブリキ)
ブリキなど、金属製の鉢は、耐久性が高く、シャープでスタイリッシュな見た目が特徴です。
保温性が高いですが、直射日光の当たる場所では鉢が熱くなりやすいため注意が必要です。丈夫な素材なので、屋外でも安心して使えます。
布
布製の鉢は、折りたためる柔らかい素材が特徴で、軽量で持ち運びがしやすいです。水はけがよく、室内外で使える一方、長期間の使用には不向きな場合があります。
ナチュラルな見た目で、小型の植物に向いています。
サイズで選ぶ
植木鉢のサイズ選びはとても重要です。適切なサイズの鉢を使うことで、植物の根が十分に広がり、植物が健やかに育ちやすくなります。
一般的に、苗から育てる場合は小さめの鉢が適しています。植物の成長に伴って、一回り大きい鉢を用意して植え替えるのが理想的です。
また、鉢の大きさによって水やりの頻度や管理方法も変わってきます。大きな鉢は土の量が多くなるため水分を保持しやすく、小さな鉢に比べて乾きにくい特徴があります。
一方、小さな鉢は水分が蒸発しやすく、乾燥しやすいので水やりの頻度を多くするべきです。季節や置く場所、生育環境、育てる植物の性質などに合わせて鉢のサイズを選ぶと、より適切な水分管理が可能になるでしょう。
さらに、鉢のサイズは設置場所に適しているかもチェックしましょう。
窓際や棚の上など、狭いスペースに置く場合は小ぶりな鉢が向いていますが、庭やベランダなど広い場所に置く場合には、風で倒れにくく安定感のある大きめの鉢が安心です。
onajimi おすすめ鉢の紹介
ここからは、onajimiで購入可能なおすすめの植木鉢を10個紹介します。
1.すーさん
食虫植物が大好きなonajimi店長が考案した「食虫植物のための鉢」です。
腰水ができるので、食虫植物だけでなく、ハイドロカルチャーにもおすすめします。
2.ぽてんとさん
ぽてっとした可愛らしい形と、美濃焼ならではの渋さがマッチした「シブ可愛い」ミニサイズの鉢。
多肉植物やミニ盆栽を植えてもかわいいです。
3.ハットさん
シルクハットをひっくり返したような形が個性的な鉢。
シンプルなカラー展開で、どんなテイストのインテリアともマッチします。
塊根植物などにもおすすめです。
4.黒豆さん
黒い楕円形がスタイリッシュでかっこいい鉢。
片手サイズで小さめなので、棚の上にちょこんとおいてもステキです。
5.たまごさん
底部が丸く、まるで卵のからのような見た目のたまごさん。
3カラー3サイズで、どんな場所にも置きやすいのが嬉しいポイント。
シンプルな鉢をお探しの方にぴったりです。
6.六角さん
シンプルなホワイトの鉢でありながらも、六角形の形がスタイリッシュ。
同じ形と受け皿がついているので、野暮ったくならないのも魅力です。
グリーンが美しい植物がよく映えます。
7.おとうふさん
お豆腐のような真四角の形。
片手サイズのシンプルな植木鉢が、逆におしゃれさを演出します。
8.いちごさん
机のすみにちょこんと置きたい、かわいらしいサイズのいちごさん。
作業の合間に癒しを与えてくれます。
9.チーズケーキさん
凸凹とした質感がチーズのような印象の鉢。
ずっしりとしているので、屋外での使用にも適しています。
パステルカラーもかわいいですよ。
10.盆栽鉢
桜盆栽のために作られた美濃の陶器鉢。
もちろん、桜盆栽以外の植物を植えても趣があります。
お気に入りの植木鉢は見つかりましたか?
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