より花付きを良く、より元気に育てる方法
旭山桜を育てることに慣れてきたら、挿し木にチャレンジしてみませんか?桜は種まきから育てるのが難しく、増やすには挿し木という方法がおすすめです。この記事では、その方法を詳しく紹介しますね。
挿し木の方法は?
- 桜の枝の先から10~15cmほどのところをななめにカットし、2~3枚の葉を残したら下半分の葉は全部取り除く。
- カットした挿し木を清潔な水に2~3時間つけておく。
- 桜は発根しにくい品種が多いので、切り口には発根促進剤や植物成長調整剤などをつける。
- 水を十分に含ませた市販の培養土を育苗ポットに入れ、挿し木を挿す。
- 水をたくさんやり、ビニール袋などで鉢ごと包んで土が乾かないように日陰で管理する。
- 発根して生育が安定したら、好きな鉢に植え替える。
使用する枝は、春(3月から4月)は前年の枝を、夏(6月から7月)はその年の元気な枝を選びます。難しそうな挿し木ですが、比較的成長しやすい桜は挿し木に向いていると言われていますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
剪定と花がら摘み
旭山桜は剪定が苦手
旭山桜は基本的には剪定を嫌います。生育上の問題がなければなるべく剪定はせず、病気の枝があったり、枝が混みあって風通しが悪くなる場合は、不要な枝を細枝のうちに早めに切り取ることで桜への負担を軽減できます。
樹形を観賞用にきれいに整えたい場合も最低限の剪定にとどめてあげてください。
剪定の基本と注意事項
- 枝を切るときは消毒したハサミで。
- タイミングは新芽がつく前の5月ごろが理想。
- 枯れた枝や不要な枝だけを切る(成長途中のものをやむを得ず切るときは根元に近いものを残す)。
- 間違って花芽を落としてしまわないように注意。
- 桜は切った部分から腐りやすいので、出来るだけ垂直にカットし切り口に水が溜まらないようにする。または、切り口に防腐剤や木工用ボンドを塗ってよく乾かす。
- 花がら摘みも剪定の一つ。こちらは必要な剪定なので、積極的に。
- 生育上不要な剪定は行わない。
花がら摘みとは?
開花後にしおれた花を切ることを「花がら摘み」と言います。しおれた花がらをそのままにしておくと、花弁が散った後、実をつけることにエネルギーを使うので、翌年の花芽をつける力が弱くなります。また害虫もつきやすくなるので、開花後は、「花がら摘み」を忘れずに!
花がら摘みの方法
桜の花の柄(花を支える緑色の茎のようなところ)を半分から3分の1ぐらい残して、ハサミで切ります。花を摘んだあとは、肥料や活性剤を与えます。
これだけの作業で、樹木にも良い効果があり、見た目も美しく保てます。また、翌年の開花にも期待できますので、それを楽しみながら丁寧に花がら摘みを行ってみてください。
肥料や活性剤は与えるの?
草花や野菜が生育上不足する養分を人工的に補うものがいわゆる「肥料」です。
植物は光合成を行い、水と二酸化炭素で炭水化物を自分で作り出すことができますが、その他の栄養分は主に根から吸収しています。自然で育つ桜は、虫の死骸や動物の排泄物、枯れ葉などを養分とすることができますが、鉢植えは土の量も少なくこのような養分が期待できないので、栄養が不足しがちです。
また、花が大きく美しくなるよう品種改良もされているため、家庭栽培では、より多くの養分が必要なのです。
旭山桜の肥料とは
肥料は基本的に「元肥+追肥」です。
元肥とは
盆栽の植え付け時や植え替えのときに、事前に土壌に混ぜ込む肥料です。
元肥は即効果を期待するものではないので、じっくり長く効き目のある緩効性肥料が向いています。土壌改良効果もあるので有機肥料がおすすめです。
追肥とは
追肥は植物を育てていく上で、不足しがちな養分を補う肥料です。 即効性のある液体肥料や化成肥料が向いています。肥料の種類にもよりますが、4月~6月と9・10月は週1回、その他の月は月1~2回のペースであげられるといいでしょう。
肥料と活性剤(植物活力剤)の違いは?
肥料が食事なら活性剤(植物活力剤)はサプリや栄養ドリンクのようなものと考えるとしっくりきます。成長の要はあくまでも食事である肥料であり、その手助けをしてくれるのが、活性剤(植物活力剤)です。元気がないときには活性剤も有効ですが、まずは基本となる肥料をしっかり与えましょう。
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