食虫植物の育て方 置く場所や水やり 室内でも育てられる?
近年ちょっとしたブームになっている食虫植物。
「名前は聞いたことがあるけれど、実際にはどんな植物なの?」そんな疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は独特なフォルムと神秘性を併せ持つ食虫植物について、具体的な育て方も交えて紹介します。
食虫植物とは?
食虫植物は名前にもあるように虫を捕食して、自身の養分とする植物のことです。
一般的な植物は、地中の栄養を根から吸収したり、光合成をおこなったりして成長します。
ところが食虫植物は、それにプラスして、虫を捕食するための「捕虫葉」とよばれる葉からも栄養を吸収します。そのため、過酷な環境下でも成長しやすいのが特徴です。
食虫植物の育て方
置く場所
育てる食中植物の品種によってベストな置き場所は変わってきますが、一般的に日当たりの良い場所に置くのがおすすめです。
とはいえ、真夏の強烈な直射日光を長時間当てることは好ましくないため、状況に応じて鉢を動かしてあげましょう。
また、風通しの良さもポイント。食中植物は湿気を好むものも多いのですが、湿度が高すぎると根や茎の部分が腐食してしまう可能性があるので注意が必要です。
水やり 頻度/腰水の方法
食虫植物の多くは、水分を好みます。常に湿っている状態がベストなので、「腰水」という方法で管理するのが良いでしょう。
腰水は、受皿を鉢の下に置き、受皿に直接水を入れる方法です。受皿には2~4㎝くらい水を入れてあげましょう。鉢の底部からゆっくりと、長時間にわたって均等に水を吸収できるので、水不足になる危険性が低いです。
室内でも育てやすい食虫植物の「種類」
食虫植物を室内で楽しみたい場合、鉢やプランターを使用します。
初心者でも育てやすい、室内向けの品種について、具体的に紹介しますね。
ハエトリソウ
ハエトリソウは、とげとげのついた二枚の対面する葉が印象的です。
食虫植物の中でもメジャーな品種で、初心者でも育てやすいです。日光と水分を好む品種なので、室内で育てる場合は窓際の日当たりの良い場所に置き、水を切らさないように気をつけましょう。
モウセンゴケ
葉にある細かな毛から粘液を出して、虫をくっつけて捕食するモウセンゴケ。
見た目が特徴的で綺麗なので、お部屋で楽しむのにもぴったり。
モウセンゴケは、水分が非常に重要です。鉢の下に受皿を設置し、下から水を吸わせると良いでしょう。
ウツボカズラ
「ザ・食虫植物!」という見た目のウツボカズラ。袋状になっている捕虫葉の中に虫をおびき寄せて捕食します。大きいイメージがあるかもしれませんが、種類によってはコンパクトで、室内でも育てやすいものもあります。
湿度が高めで、少し暑い場所で育てるのが最適。水はあげすぎないようにするのがおすすめです。
サラセニア
葉の全体がつぼ型になっているサラセニア。ウツボカズラと同じく、捕虫葉の中に虫をおびき寄せて捕食します。
サラセニアは暑さに強く、日光を好むので、直射日光が当たる明るい窓際で育てるのがベスト。冬の寒さにも強く、初心者にも育てやすくおすすめです。
室内で育成に最適な鉢選び
鉢を使用して室内で食中植物を育てる場合、サイズと機能性、見た目を重視して選ぶと良いでしょう。
サイズ
サイズは育てたい食虫植物に合わせて決めましょう。一般的には、1.5号~4号の鉢を使用する場合が多い傾向にあります。
一人暮らしやお部屋が狭いなら1.5号~2号程度のコンパクトな鉢、大きめの植物を育てるときやお部屋のアクセントにしたいなら3~4号の鉢がおすすめです。
機能性
先でも紹介しましたが、食虫植物は水分を好むため、腰水での水やりがおすすめ。鉢を選ぶ際は、受皿がセットになっているものが良いでしょう。
受皿が深くないと水があふれてしまうので、その点も注意が必要です。
見た目
室内で食虫植物を楽しむなら、自分の好きな鉢を選びましょう。お部屋のテイストや一緒に飾るインテリアに合わせると、より植物に愛着が出ますよ。食虫植物は、見た目にインパクトがあるものが多いので、どちらかというとシンプルな見た目の鉢がおすすめです。
腰水ができる鉢としてすーさんの紹介
「食虫植物を育てたいけれど、なかなか適した鉢が見つからない」
そんな声にお答えして、onajimiでは食虫植物に適した鉢「すーさん」を開発しました。
機能面では、腰水ができるように、穴あきの鉢に深い受皿をセットしました。鉢の底部・側部に穴やスリットを入れることで、水はけも良くなり、根腐れしづらい仕様になっています。
また、シンプルなマットテイストの鉢で、カラーを3色ご用意。どんなお部屋にもなじむ、誰しもが使いやすいデザインです。