花瓶の水を腐りにくくする方法5選
暑くなるこの季節、花瓶のお水が腐りやすくなりますね。お水を綺麗に保つことは、お花を元気な状態に保つことにもつながります。
今回は、花瓶のお水が腐る原因とお花への影響、腐りにくくするための防止策を5つご紹介します。
水が腐る原因
花瓶の水が腐る主な原因は、微生物(バクテリア)の侵入と増殖によるものです。
花瓶の水には、花の茎や周囲の空気から微生物が入り込むことがあります。
さらに、以下のような要因で微生物が増殖してしまいます。
花の茎から出る栄養や有機物
花の茎から出る栄養や有機物は、微生物のエサとなりやすいです。特に茎の切り口から汁がたくさん出ていると、水が腐りやすくなります。
水温と環境
温かい環境や直射日光が当たる場所に花瓶を置くと、水温が上がり、微生物の増殖スピードが早まります。
空気中の酸素
空気中の酸素が多いと、微生物は活発に増殖します。
水が腐るとどうなる?
花瓶の水が腐ると、花自体にもさまざまな悪影響が出ます。
花が栄養を吸収できなくなる
腐った水の中で増殖した微生物は、花の茎に入り込み、栄養の吸収を妨げます。
その結果、花が十分な栄養を摂取できず、早くしおれてしまいます。
花の色が変わる
腐った水に長時間浸っていると、花の色が変わることがあります。特に、白い花は茶色っぽく変色しやすく、見た目が悪くなってしまいます。
花の香りが弱くなる
腐った水の中で花を育てると、花の持つ本来の香りが失われることがあります。実際に香りが弱くなる以外にも、微生物の増殖によって発生する不快な臭いが、花の香りを覆い隠してしまうことも少なくありません。
茎が腐る
花瓶の中の水が腐ると、花の茎も次第に腐敗していきます。茎が腐ると、花全体が早く枯れてしまい、花の美しさを長く楽しむことができません。
花瓶が汚れる
腐った水は花瓶の内側に汚れを付着させます。そうなると見た目が悪くなるだけでなく、次に花を生ける際にも影響を及ぼします。
水が多少汚れても気になりにくい色付き花瓶一覧はこちらです。
水を腐りにくくする方法
ここからは、花瓶の水が腐りにくくなる方法について、詳しく解説します。
1.漂白剤や酢、食器用洗剤を入れる
花瓶の水に少量の漂白剤や酢、食器用洗剤を入れることで、微生物の繁殖を抑えられます。
切り花を長持ちさせるために、花瓶の水に入れる市販の延命剤もあるのですが、わざわざ買いに行くのも大変ですが、漂白剤や酢、食器用洗剤といった家にある身近なものを使う方法なら、商品を買う必要がなく、気軽に行えますね。
まず、漂白剤には強力な殺菌作用があるため、微生物の繁殖を防ぐことが可能です。人間で例えると、プールを塩素で消毒しているようなイメージです。ただし、塩素系漂白剤は強いので、入れる量には十分に注意しましょう。
200mlの水に対して、「1滴」。
入れすぎは逆に花の寿命を縮めてしまうので、量は厳守してくださいね。
また、酢にも同様に抗菌効果があります。酸性の環境を作ることでバクテリアの活動を抑制してくれます。さらに、食器用洗剤を入れると、界面活性剤の働きで、茎の切り口から水を吸い上げる力を増強します。
酢や食器用洗剤は、200mlの水に2,3滴が目安です。一人暮らしなどで、ハイターがない!という場合でも、酢や食器用洗剤は持っている方も多いと思うので、ぜひ試してくださいね。
2.10円玉を入れる
花瓶の水に10円玉を入れると、銅の抗菌作用により水が腐りにくくなります。10円玉に含まれる銅イオンが、少量溶け出ることで、微生物や細菌の繁殖を防げます。とても手軽にできる方法ですが、10円玉を1枚花瓶に入れるだけでは、効果が薄い場合もあります。その場合は、数枚入れるようにしましょう。
また、効果を持続させるために、定期的に10円玉を洗って清潔にしておくことも重要です。
3.腐らない植物の種類を選ぶ
植物選びの段階で、予防することもできます。
植物選びのポイントとしては「水耕栽培できる植物」を選ぶということ。
水耕栽培できる植物は、枝を水につけておくと、自然と枝から根っこが伸びていきます。根っこがはえると、枝が腐ることがないので、お水もくさることがなく、長く楽しむことができます。
水耕栽培できる植物:ローズマリー、ガジュマル
onajimi Instagram|「飾る植物の種類を選ぶことで、お水を腐りにくく」
4.水換えの時に茎まで洗う
水換えの際には、花の茎もしっかりと洗ってあげましょう。茎の切り口には細菌や汚れが付着していることが多いため、洗い流すことで水が腐りにくくなります。
また、茎の切り口を斜めにカットしてあげる(水切り)ことで、水の吸収が良くなり、花が長持ちします。水換えはできる限り毎日行うことで、より長く花を楽しむことができます。
5.花瓶を置く場所に気を付ける
花瓶を置く場所も重要なポイントです。
涼しい場所や直射日光の当たらない場所に置くことで、水温の上昇を防ぎ、微生物の繁殖を抑えることができます。特に夏場は、風通しの良い日陰に置くことを心がけましょう。また、エアコンの風が直接当たらない場所においてあげると、お花にかかる負担が軽減します。
さらに、花瓶を置く台やテーブルもきれいにしておきましょう。ほこりやゴミがあると、それらが花瓶に入り込む可能性があるので、注意が必要です。
まとめ
今回は、花瓶の水が腐る原因と、それを防ぐための具体的な方法をご紹介しました。
身近にあるものを使った方法、気軽にできる方法で対策してみてくださいね。
onajimiは、みなさまの生活になじむ花瓶をたくさん取り扱っています。
お掃除のしやすさ、手入れのしやすさにもこだわった商品もたくさんございますので、ぜひ自分の理想の花瓶を見つけて、日常的にお花を楽しんでくださいね。